こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
最近は、AIで業務を自動化したい…という相談が増えてきて、
気づけば“AIコンサルごっこ”みたいなこともやってます(笑)
さて今日は、Room8 DX化プロジェクトの5日目。
テーマは「Stripe APIによる自動請求処理」です。
…といっても、「APIって何?」という方も多いと思うので、
今回は「APIとは何か?」というところから、できるだけ噛み砕いてお届けします。
僕自身、最初にStripeを触ったときは「なにこのダッシュボード…複雑すぎない?」と心が折れかけました。
でも仕組みさえ作ってしまえば、入会処理が自動で流れていく最高の“裏方”になります。
今回は、Room8がStripeをどう使っているのか?
そして、どうやって「一人でも事業を回せる仕組み」に近づけたのか?
そのあたりを事例を交えて紹介していきます。
前回の記事はこちら👇
AIによるスプレッドシート解析|Room8公式ブログ
前日はnoteにも投稿しました👇
ChatGPTに請求書文面を書かせたらすごかった話|note
Room8のAI DXプロジェクト全体はこちらのタグでまとめています👇
Room8 DX化プロジェクト(AI活用)
Stripeって何?Room8が選んだ理由

Stripe(ストライプ)は、いわゆる“クレジットカード決済サービス”のひとつです。Web上で商品やサービスを販売するときに、簡単にクレカ決済を導入できる便利な仕組みを提供してくれます。
Room8では、見学後に「クレジットカードで支払いたい」という方も多く、最初からオンライン決済の導入は必須でした。そこで、いくつかの候補を比較したうえで、最終的にStripeを選んでいます。
他にも決済サービスはあるけれど…?
たとえば、
- BASEやSTORESのようなEC系サービス
- SquareやPayPalなどの決済サービス
も選択肢にはありましたが、これらは「単発の支払い」には向いていても、毎月のサブスク課金や、プランごとに柔軟に請求内容を変えるような仕組みには少し不向きでした。
Stripeを選んだ決め手は3つ
- サブスク(月額課金)に強い
→ プランごとの金額設定・変更・キャンセル処理などが柔軟にできる - APIが豊富で、仕組み化しやすい
→ スプレッドシートのデータから自動で請求を発行できる - 信頼性が高く、利用実績も豊富
→ 国内外のスタートアップやSaaS系企業が多く導入している安心感
特に2番の「APIが豊富」というのが、今回のDX化にとって大きなポイントでした。
そもそもAPIって何?めっちゃ簡単に説明します

「APIで自動化できます!」と言われても、経営者の方にとっては「で、APIって何?」という感覚が正直なところじゃないでしょうか。
ざっくり言うと、**APIは“他のサービスとやりとりするためのルール(規格)”**です。
たとえば、Stripeはこう言っています:
「このルール(API)に沿って請求データを送ってくれたら、自動で処理してあげるよ!」
つまり、外部からそのサービスを使えるように、あらかじめ“入り口”が準備されているということ。
APIは“サービスの自販機”みたいなもの
僕はよく、「APIは自販機」って例えます。
たとえば自販機って、
「コーラください!」って話しかけても、何も出てきませんよね。
ちゃんと決まった順序で、
- お金を入れる(必要な金額以上を入れる)
- 欲しい商品のボタンを押す
- 初めて商品が出てくる
って仕組みですよね。
APIもそれと同じで、
- 規格に沿って正しくデータを渡す
- 「この人に、◯◯円、今すぐ請求して」と命令する
と、初めてStripeのようなサービスが正しく動いてくれます。
逆に、形式が間違っていると「なに言ってるか分からないよ」と言われて無視される。
機械にちゃんと伝わる“言葉”で話しかけるのがAPIなんです。
専門知識がなくても活用できる時代に
「API」と聞くと、「プログラミングができないと無理でしょ?」と思われがちですが、 最近はChatGPTのようなAIがコードを生成してくれる時代になりました。
つまり、
- APIはすでにサービス側が用意してくれている
- その入り口にデータを渡す部分だけちょこっと整えればOK
- その“ちょこっと”の部分も、AIが手伝ってくれる
という流れで、非エンジニアでも自動化が十分可能になってきています。
Stripe APIでどこまで自動化できる?

この記事は、スプレッドシートに入力された情報をChatGPTが読み取り、支払方法が「クレジットカード」だった場合に進む自動化処理の詳細です。Day3の記事(AIによるスプレッドシート解析)で触れたように、支払方法の判定もAIが行っています。
請求書払いや口座振替については、別の回で詳しく紹介します。
入会金の請求(ワンタイム)
Room8では、Googleフォームで入会申請が送信されると、スプレッドシートにその情報が自動で入ります。
そこからAIが「プラン内容」と「支払い方法」を読み取り、クレカ払いならStripeのAPIを使って、
- 入会金の金額を判定
- 該当メンバーに対して、ワンタイムの請求を自動で作成
- Stripeから請求書を自動で送信(リンク付き)
これまでは、僕が内容を確認して手動で請求を作っていたのですが、 いまはデータが入ったらほぼ自動で請求が飛ぶ状態になっています。
プラン登録(サブスク)
Stripeには「Product」と「Price」という考え方があります。 Room8では各プラン(平日・全日・夜だけ…など)に応じて、あらかじめProduct/Priceを作成しておき、
- プランをAIが判定
- 対応するPrice IDを自動で選択
- 対象ユーザーをそのプランに登録
という処理も、スプレッドシートからAPI経由で可能です。
結果として、入会手続き〜サブスク登録までが完全にノータッチで回るようになってきました。
一時停止や再開も可能(ただし応用編)
StripeのAPIでは、サブスクの
- 一時停止(pause)
- 再開(resume)
- 解約(cancel)
といった操作もすべてコードで制御できます。
Room8では「長期契約の人は一時的に利用を止めることもOK」という運用をしているので、 今後はこのあたりの処理もAPI+スプレッドシート+ChatGPTで自動化する予定です。
まとめ

というわけで今回は、「Stripe APIを使って、入会金の請求からサブスク登録までをどこまで自動化できるのか?」についてお話ししました。
Room8では、Googleフォーム→スプレッドシート→ChatGPT→Stripeという流れを組み合わせることで、
これまで人がやっていた“ルーティン業務”を、ほぼ完全に仕組み化できるようになってきました。
とくに、毎月発生する入会処理やプラン登録といった業務は、
手作業だと地味に面倒&ミスが出やすい部分なので、ここが自動化できると本当にラクになります。
「毎回同じことをしているな…」という作業があれば、それは自動化できるサインです。
そして、ChatGPTのようなAIとAPIを組み合わせれば、思った以上にすんなり実現できたりします。
次回は、請求書払いを選んだ方向けに、Misoca(ミソカ)を使った自動化について紹介していきます!