GPT-4.5 vs GPT-4o 徹底比較!違い・速度・正確性をデータで検証

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
僕は個人事業主や中小企業向けにAIコンサルタントもしていて、AIの最新情報を追いかけるのが日課になっています。

さて、最近OpenAIから「GPT-4.5」という新しいモデルが登場しました。
これまでのGPT-4oと比べて何が違うのか?どっちを使うのが正解なのか?
そんな疑問を持っている人も多いと思います。

「新しい方がいいんでしょ?」
「でも、何が変わったのかよく分からない…」
「結局、どっちが賢いの?」

そんなモヤモヤを解消するために、今回は「GPT-4o vs GPT-4.5」を定量データを交えながら徹底比較していきます!

今回の記事では、

  • 「処理速度(応答時間)」
  • 「正確性(誤情報の少なさ)」
  • 「文章の分かりやすさ・自然さ」
  • 「得意なタスク・苦手なタスク」

GPTの世界は「なんとなく賢くなったっぽい」みたいなふわっとした情報が多いですが、データに基づいた話をするのが大事ですよね。

では、さっそく「GPT-4oと4.5の違い」を見ていきましょう!

ChatGPT-4oと4.5の違いをデータで比較

ChatGPT-4oと4.5の違いをデータで比較

GPT-4oとGPT-4.5の違いを、一言でいうと「4.5のほうがより正確だけど、ちょっと重い」。
ただし、この違いは使い方によってメリットにもデメリットにもなるので、具体的なデータをもとに比較してみましょう。

1. GPT-4oと4.5の基本的な違い

まずは、大まかに違いを整理しておきます。

  • GPT-4o(オムニ):ChatGPT Plusユーザー向けのメインモデル。
    GPT-4の改良版で、汎用性が高く、様々な用途に対応できるバランス型
    ただし、誤情報(幻覚)が多めで、時々トンチンカンな答えをすることも。
    文章が少し長めで、説明がくどくなることもある。
  • GPT-4.5:OpenAIの最新モデルで、より正確な情報を提供できるのが特徴。
    GPT-4oと比べて幻覚(誤情報)が大幅に減少し、知識系の質問に強くなった
    ただし、計算負荷が高くなり、応答時間が長くなる傾向がある。

ざっくり言えば、
「4.5はより賢いが、処理が重くなる
「4oはややカジュアルで、応答が速め
という住み分けになっています。

では、この違いをデータで見ていきましょう。

2. 主要な性能比較データ

以下は、OpenAIが発表したベンチマーク結果をもとにした数値データです。

項目ChatGPT-4oChatGPT-4.5
応答時間(体感)約3〜5秒(oシリーズより遅め)約4〜8秒(やや遅いが許容範囲)
幻覚率(誤情報の発生率)約61.8%(比較的多め)約37.1%(大幅に改善)
知識質問の正答率約38.2%約62.5%(向上)
APIコスト(100万トークン)入力:$2.50 / 出力:$10入力:$75 / 出力:$180(約30倍高コスト)

3. 各データのポイントを解説

✅ 応答時間(処理速度)

GPT-4.5は、処理に必要な計算量が増えているため、応答時間がGPT-4oより長くなることが多いです。
実際の使用感としては、GPT-4oでは3〜5秒で返ってくることが多いですが、4.5では4〜8秒ほどかかることがあります。

ただし、これはoシリーズ(o1-miniやo3-mini)と比べた場合の話
GPT-4oと4.5の差は「若干遅いな?」と感じる程度ですが、
oシリーズのような「サクサク軽快なAI」に慣れていると、4.5はややモッサリして感じるかもしれません。

特に、長文の回答を求める場合は生成時間が長くなりがちなので、速さを重視するなら4oの方が快適です。

✅ 幻覚率(誤情報の発生率)

「幻覚」とは、AIが自信満々に間違った情報を出す現象のこと。
たとえば、こんな回答がGPT-4oではよく見られました。

質問:「ChatGPTを作ったのは誰?」
GPT-4o:「ChatGPTはイーロン・マスクが開発しました!」(✕)

実際には、ChatGPTはOpenAIが開発したもので、イーロン・マスクは過去に資金提供をしていただけ。
でも、4oは「なんとなくそれっぽい答え」を返すことがありました。

GPT-4.5では、この幻覚率が大幅に減少し、正確な回答が増えたのが大きな進歩です。
例えば、知識系の質問では以下のような改善が見られます。

質問GPT-4oの回答GPT-4.5の回答
ChatGPTの開発者は?イーロン・マスク(誤り)OpenAI(正解)
日本の総理大臣は?2023年時点で菅義偉(誤り)2024年時点で岸田文雄(正解)

ただし、完全に間違いがゼロになったわけではなく、専門性の高い質問ではまだ誤情報が混ざることもあるので注意が必要です。

✅ 知識質問の正答率

GPT-4oは「知識質問の正答率が約38.2%」に対し、GPT-4.5は「約62.5%」と大幅に向上。
この数値だけ見ると、「じゃあ4.5のほうが圧倒的にいいじゃん!」となりますが、実は使い方によって評価が変わります。

  • 4.5の方が優れているケース
  • 歴史・科学・ニュースなど、事実ベースの質問
  • ビジネス文書やメールの作成補助
  • 4oの方が向いているケース
  • 長文の作成(ブログ・小説・エッセイなど)
  • クリエイティブなライティング

このあたりは、実際の用途によってどちらを選ぶかが変わる部分です。

✅ APIコスト(コストパフォーマンス)

これは、一般ユーザーには直接関係ありませんが、企業や開発者にとっては重要なポイント。
GPT-4.5は計算コストが爆上がりしており、API利用時の価格が「入力$75 / 出力$180」と、GPT-4oの約30倍のコストになっています。

このため、APIを使ってAIサービスを提供する企業にとっては、
「GPT-4.5を使うと運営コストが高くなりすぎる」という問題が発生する可能性があります。
一方で、ChatGPT Plusのような月額課金サービスではこの影響は少ないので、
個人で使う分にはそこまで気にしなくてもOKです。

まとめ

  • GPT-4.5はより正確で知識質問に強くなったが、やや重い
  • GPT-4oは長文生成やスピード面で優れる
  • 誤情報を減らしたいなら4.5、速さや創作なら4oが適切

次は、各項目についてさらに詳しく見ていきます!

GPTの各項目をかみ砕いて解説

GPTの各項目をかみ砕いて解説

1. 応答時間(処理速度):「速さ vs 精度」のバランス

GPT-4.5は、GPT-4oに比べて計算負荷が増えたため、処理に少し時間がかかります。
ただし、これは「極端に遅い」というわけではなく、体感では約1.5〜2倍程度の時間といったところ。

項目GPT-4oGPT-4.5
平均応答時間約3〜5秒約4〜8秒
長文生成時の遅延比較的スムーズ遅くなる傾向あり
軽量モデル(oシリーズ)との比較やや遅めさらに遅め

「じゃあ、遅いってデメリットしかないの?」と思うかもしれませんが、
GPT-4.5はその分、正確性が向上しているので、一長一短です。

例えば、チャットで軽くやり取りするならGPT-4oの方がサクサク動いて快適ですが、
正確な調査や知識を求めるならGPT-4.5の方が適していることが多いです。

2. 正確性(誤情報の少なさ):幻覚率が大幅改善!

AIが自信満々に間違ったことを言う現象、いわゆる「幻覚(ハルシネーション)」。
これはChatGPTユーザーなら誰しも一度は体験したことがあるはず。

GPT-4.5では、この幻覚率が4oよりも40%ほど減少し、
知識系の質問に対する正答率が38.2% → 62.5%へ大幅アップしました。

項目GPT-4oGPT-4.5
幻覚率(誤情報の発生率)約61.8%約37.1%(大幅改善)
知識質問の正答率約38.2%約62.5%(向上)
専門的な質問の精度やや不安定安定性アップ

例えば、以前のGPT-4oではこんなことがありました。

Q:「日本で初めて総理大臣になったのは誰?」
GPT-4o:「田中角栄です!」(誤り)
GPT-4.5:「伊藤博文です!」(正解)

また、GPT-4oでは「自信満々に間違った説明をする」ことがありましたが、
GPT-4.5ではより慎重に、正確性の高い回答をする傾向にあります。

ただし、完全に間違いがゼロになったわけではなく、
専門的な質問や最新ニュースでは、まだ誤情報が出ることもあるので、そこは注意が必要です。

3. 文章の分かりやすさ:「簡潔に伝える4.5」「ちょっと長めな4o」

GPT-4.5では、回答のスタイルがより「簡潔でスムーズ」になりました。
GPT-4oでは、説明がやや冗長になりがちでしたが、GPT-4.5は要点を押さえた回答をする傾向があります。

項目GPT-4oGPT-4.5
回答の長さやや長め(詳細な説明をする)簡潔でスムーズ
会話の自然さ少し硬めより人間らしい
ビジネス文書の作成まあまあ得意より洗練された文章に

例えば、「ChatGPTって何?」と聞いた場合の回答を比較すると…

GPT-4oの回答:
「ChatGPTとは、OpenAIが開発した大規模言語モデルであり、GPT-4アーキテクチャを採用しています。自然言語処理技術を活用し、ユーザーの質問に対して応答する機能を持っています。」

GPT-4.5の回答:
「ChatGPTは、OpenAIが開発したAIチャットボットです。ユーザーの質問に答えたり、文章を作成したりできます。」

GPT-4.5は、より分かりやすく、簡潔にまとめる能力が向上しているのが分かります。

4. 得意なタスク・苦手なタスク

GPT-4.5と4oは、それぞれ得意・不得意な分野が異なります。

タスクGPT-4oGPT-4.5
日常の質問普通より自然で簡潔
最新ニュースの調査時々誤情報ありより正確
長文作成(ブログ・小説)得意簡潔になりすぎる場合あり
プログラミング支援強いさらに強化
数学・論理的推論得意推論型AIには劣る

GPT-4.5が向いているケース
✅ 知識系の質問(歴史・科学・ニュース)
✅ ビジネス文書やメール作成
✅ より簡潔で分かりやすい説明がほしいとき

GPT-4oが向いているケース
✅ 長めの文章を生成したい(ブログ・小説)
✅ 多少の誤情報は気にせずスピーディに使いたい
✅ クリエイティブなライティング

まとめ

  • GPT-4.5は正確性が向上し、知識系の質問に強い
  • GPT-4oは長文作成や創作に向いている
  • 応答時間は4.5の方が少し遅いが、極端な差はない
  • 使い方に応じて最適なモデルを選ぶのがベスト!

次は、どちらを使うべきかを具体的に考えていきます!

GPT-4oとGPT-4.5、結局どっちを使うべきか?

GPT-4oとGPT-4.5、結局どっちを使うべきか?

GPT-4oとGPT-4.5、それぞれの特徴は分かったけれど、「結局どちらを使うべき?」というのが一番気になるところですよね。
このセクションでは、具体的にどんな人にどのモデルが向いているのか? そしてどのプランを選ぶべきか? を詳しく解説します。

1. アカウントタイプの比較

GPT-4.5を使うにはProプラン(月額$200)が必要ですが、Plusプラン(月額$20)でもGPT-4oは利用可能です。
では、それぞれのプランでどのAIモデルがどの程度使えるのか? を詳しく比較してみましょう。

モデルタイプPro ($200/月)Plus ($20/月)無料プラン ($0/月)
GPT-4oチャット無制限80リクエスト/3時間制限あり
GPT-4.5チャット無制限
GPT-4チャット無制限40リクエスト/3時間
GPT-4o-miniチャット無制限無制限
o1 pro mode推論無制限
o1推論無制限50リクエスト/週
o3-mini推論無制限150リクエスト/日
o3-mini-high推論無制限50リクエスト/日
GPT-4o with tasksエージェント無制限80リクエスト/3時間
Deep Researchエージェント120回/月10回/月
Operatorエージェント✅(UKのみ)
Voice(音声機能)音声高度 無制限高度(60分/日)標準+高度(15分/日)
Sora(動画)動画500/月 1080p 20秒 + 無制限緩和50/月 720p 5秒 + 無制限緩和

この表を見ると、GPT-4.5を使えるのはProプランのみ であり、PlusプランではGPT-4oを制限付きで利用できることが分かります。

2. GPT-4.5が向いている人

GPT-4.5は正確性が向上し、知識系の質問やビジネス向けの用途に最適です。
ただし、GPT-4.5のためだけにPro($200/月)にするのはコスパが悪いので、Proプランを契約するなら他のメリットも活かせるかがポイントです。

調べ物やリサーチをよくする
→ 幻覚(誤情報)が減ったので、信頼性の高い情報が必要なときに有利

ビジネス文書・メール作成に使う
→ 簡潔で分かりやすい表現が得意になったので、仕事での文章作成に最適

プログラミングのサポートを受けたい
→ コードの正確性が向上し、デバッグやエラー修正がしやすくなった

Deep Researchや無制限利用を活用できる
長時間の連続利用をしたい人、AIの高度な機能をフル活用したい人向け

👉 ただし、GPT-4.5のためだけにProにするのはもったいない!
「GPT-4oで十分」という人は、Plus($20/月)でOK。

3. GPT-4oが向いている人

GPT-4oはスピード重視&長文作成に向いているモデルです。

スピードを重視する
→ GPT-4.5よりも処理が軽く、サクサク動くのでストレスが少ない

長文のブログ・小説を書く
→ GPT-4.5は簡潔すぎることがあるため、じっくりと長めの文章を書くなら4oが有利

多少の誤情報は気にしない
→ ざっくりとしたアイデア出しや、細かい事実チェックが不要な場面では4oの方が快適

無料または安価に使いたい
→ GPT-4.5はAPIコストが約30倍高いので、個人レベルで使うなら4oの方がコスパがいい

👉 こんな人におすすめ!

  • スピード重視でサクサク使いたい人
  • ブログや小説などの長文を書く人
  • 無料プランや低コストで運用したい人
  • 創造的なライティングをしたい人

4. 目的に応じて使い分けるのがベスト!

結論として、どちらが優れているかは「使い方次第」です。

目的GPT-4o(Plus $20)GPT-4.5(Pro $200)
調べ物(正確性重視)◯(幻覚率約45〜50%)◎(幻覚率約37.1%)
会話のスムーズさ◯(少し長め)◎(簡潔で自然)
ブログ・小説執筆◎(長文向き)△(簡潔になりすぎる)
ビジネス文書作成◯(普通)◎(洗練されている)
スピード・快適さ◎(サクサク)△(やや遅い)
プログラミング支援◯(使える)◎(より正確)
Deep Researchを使う✕(使えない)◎(無制限)
AIを無制限に使いたい✕(制限あり)◎(無制限)

この表を参考に、自分の用途に合ったモデルを選ぶのがベストです。

まとめ

  • GPT-4.5のためだけにProを契約するのはコスパが悪い!
  • Pro($200)はDeep Researchや無制限利用なども活かせる人向け
  • GPT-4oを主に使いたいならPlus($20)で十分
  • 無料プランはとりあえず試す人向けだが、制限あり

まとめ

今回は、「GPT-4o vs GPT-4.5」を定量データを交えながら徹底比較しました。

結論:どちらを選ぶべきか?

  • GPT-4.5は正確性が向上し、知識系の質問やビジネス文書作成に適している
  • GPT-4oはスピードが速く、長文作成や創作向き
  • GPT-4.5のためだけにPro($200/月)にするのはコスパが悪い
  • Plus($20/月)でGPT-4oを利用すれば、ほとんどの人には十分

こんな人におすすめ!

GPT-4.5(Pro)を選ぶべき人

  • できるだけ正確な情報が欲しい(幻覚率約37.1%)
  • ビジネス文書作成やプログラミングをメインに使う
  • Deep Research無制限利用 を活用したい

GPT-4o(Plus)を選ぶべき人

  • AIをコスパよく使いたい
  • ブログや小説などの長文を書く機会が多い
  • サクサク動作するスピード感を重視したい

無料プランでもいい人

  • とりあえずChatGPTを試したい
  • 簡単な会話や質問ができればOK

最適な選択肢は?

💡 GPT-4.5はより正確だが、劇的な差ではない
💡 4.5のためだけにProにするのは非効率!
💡 Plus($20)でGPT-4oを活用するのがコスパ最強!

参考文献

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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