こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
最近は、名古屋・春日井を中心に「AIを使った業務効率化」の相談が増えてきて、気づけば“自動化”ばかりやってます!
最近、「ChatGPTで業務時間が半分に!」みたいな記事をよく見かけます。
読むたびに思うんですよね。
……それ、感動して終わってない?って。
ChatGPTやClaudeを“使ってみた”で止まってる人の多さといったら。
例えるなら、ウォーターサーバーの水を飲んで「水ってすごい!」って言ってるレベル。
そりゃすごいけど、それ生活変わってないよね?って話で。
AIは確かに便利です。でも、本当に業務がラクになるのは、
「そのAIを、あなたの代わりに勝手に動かす仕組み」を作った時。
そこで登場するのがZapier(ザピアー)という自動化ツール。
これがあると、AIに「やって」と言わなくても、勝手に動いてくれるようになります。
つまり、“AIが仕事をする時間”を作れるようになるってこと。
この記事では、ChatGPT・Claude・GeminiとZapierを組み合わせて、
“人に頼らず仕事を減らす仕組み”を作る方法を解説します。
コードは書きません。
ポエムも語りません。
やるのは「やらなくていいことを消す設計」です。
では、はじめましょう。
ChatGPTを使ってるだけでは“まだ入口”です

AIで業務効率化──最近はこの言葉を聞かない日はありません。
でも、「AIを使って業務を効率化してます!」という人の9割くらいは、
実際には“AIをちょっと使ってみただけ”です。
たとえばChatGPTでメールの文面を作ってもらったり、Claudeに長文の要約をしてもらったり。
確かにそれでも十分すごい。でも、それって“ツールとして便利”なだけです。
それ、言うなれば「炊飯器でごはん炊けた!」って言ってるレベル。
まだ、業務はあなたの肩に乗っかってるままです。
「使うAI」ではなく、「動くAI」を持て。
ChatGPTなどのAIは、業務効率化のための“頭脳”になります。
でもそのAIを毎回あなたが開いて、指示して、結果を見て、貼り付けて…
これ、冷静に考えると、人間がマウスになってるだけです。
個人事業主にとって大事なのは、“自分の代わりに動いてくれるAI”を持つこと。
それがないと、どこまでいっても「便利な道具止まり」で、
業務時間は減らず、手間も減らず、ただ感動だけが残る。
「指示を出さないと動かないAI」は、まだ半分。
AIに「これお願い」と言って動いてくれるのはありがたい。
でも、そもそもその「お願い」が発生すること自体が無駄です。
理想は、あなたが何も言わなくてもAIが勝手に働いてる状態。
たとえば:
- 見積もり依頼のメールが来たら、自動で返信文を生成して送る
- フォームに情報が入力されたら、契約書がPDFで作成される
- 顧客の購入履歴をもとに、毎月のレポートをAIが作成する
──こういう状態になって、初めて「AIで業務効率化できてる」って言えるんです。
これから紹介するのは、そんな“自律的に働くAI”を作る方法。
使うのは、あなたがすでに知ってるAI(ChatGPT・Claude・Gemini)と、
それを“動かす”仕組みであるZapierです。
次章では、このZapierがどんなふうにAIの手足になってくれるのかを解説します。
AI活用の肝は“自動化ハブ”にあり

ChatGPTがいくら優秀でも、「動いてくれない」のが最大の問題です。
彼らは天才ですが、指示がないとサボるタイプです。
──そう、“優秀だけど自分から動かない部下”なんです。
だからこそ、AIに指示を自動で出す“仕組み”が必要になる。
ここで登場するのが、Zapier(ザピアー)です。
Zapierって何?簡単に言うと…
「誰かがフォームを送信したら、AIにその情報を送って、自動で返信して、スプレッドシートに記録する」
こういう流れを、コードを書かずに組み立てられるサービスです。
もっと言えば、Zapierは“AIに命令を出す人間の代わり”です。
Slack、Gmail、Googleフォーム、Notion、Stripe、スプレッドシート…
いろんなツールとAIをつなげて、「あとは勝手にやっておいて」と自動でやらせてくれる。
個人で事業をやってると、毎日同じことに時間を取られがちです。
メール返信、ファイル作成、通知送信、データ記録──
全部AIでできるのに、なぜか“自分でクリック”してる。
これ、もうやめませんか?
AIに仕事を“依頼する”のではなく、“起こさせる”
Zapierを使うと、たとえば:
- お問い合わせフォームの送信 → 自動でChatGPTに投げる → 自動返信
- スプレッドシートが更新された → Claudeが要約 → Slackに通知
- Stripeで決済があった → Geminiで契約文を作成 → Google Docsに保存 → PDF化 → メール送信
…といった流れが一度も人の手を使わずに動くようになります。
ここまで来ると、もうAIは“使うもの”じゃありません。
あなたのチームメンバーの1人です。しかも、文句も言わず24時間働きます。
そして、個人でビジネスをしているなら、これは本当に意味がある。
1人で全部やるのは無理。かといって人を雇うのはコストが重い。
でも、ZapierでAIを動かせば、「手間をかけずに、任せる」が現実になります。
次章では、実際にZapier × AIでどんなことが自動化できるのか、
個人事業主向けのリアルな業務フローを3つ紹介します。
個人事業主向け!Zapier × AIの具体フロー4選

「AIで業務効率化できるらしいですよ」って言われても、
実際にどこをどう効率化するのか説明できる人、見たことあります? 僕はあんまりないです。
この記事では、個人でビジネスをやってる人が“手放せる業務”を4つ紹介します。
いずれも、ZapierとAI(ChatGPTやClaudeなど)を組み合わせれば、
あなたが気づかないうちに勝手に処理してくれるやつです。
つまり、「やったつもりになる自動化」じゃなくて、“もうやらなくていい自動化”。
📨 フロー①:お問い合わせ対応をAIで完全自動化
用途:WebサイトやSNS経由の問い合わせ対応+顧客管理
自動化の流れ:
- Googleフォーム or Typeformで問い合わせを受付
- Zapierが内容をChatGPTに送信、返信文を自動生成
- Gmailで自動返信
- スプレッドシートに問い合わせ内容+返信履歴を保存
ワンポイント毒:
毎回「この度はお問い合わせありがとうございます」って、
手で打ってる人、まだいるの?ってレベルの話です。
さらに一歩進めて、FAQをスプレッドシートで用意しておけば、
「問い合わせ内容に的確に答える」返信文もAIが勝手に調べて答えてくれます。
もうテンプレを探す時代じゃない。テンプレを探すAIを雇えばいい。
📄 フロー②:契約書・請求書の自動作成と送付
用途:顧客情報入力 → 契約書/請求書を自動作成&送信
自動化の流れ:
- 顧客がフォームで情報を入力(名前、金額、契約内容など)
- ChatGPTが文面を整形して、Google Docsに反映
- ZapierがPDF化してメールで送信
- スプレッドシートに自動保存
ワンポイント毒:
「テンプレがあるから大丈夫です!」って言う人ほど、
そのテンプレ、毎回微妙に修正してない?
AIにやらせれば、テンプレごときに時間を割かずに済みます。
📊 フロー③:Googleアナリティクスのレポート、メールで受け取ってAIが要約
用途:アクセス解析や売上レポートを自動で読み取り、要点だけ報告
自動化の流れ:
- GA4の月次レポートをZapier専用のメールアドレスに自動送信(またはGmailで受信)
- Zapierがメール本文(または添付CSV)をトリガーにAIへ送信
- ChatGPTまたはClaudeがレポート内容を要約
- SlackやGmailで「今月のアクセスまとめ」などを自動送信
ワンポイント毒:
「GAの数字は見てますよ(※ただし“見てるだけ”)」という人、多くないですか?
AIに読ませて要約させれば、“何が起きたのか”を理解するところまで自動化できます。
あなたはもう、数字を見なくていい。
数字を“語らせる”側に回りましょう。
これができるとどうなるか?
- 毎月「GA開いてアクセス見る→ふーん」で終わる時間が消える
- 自分のKPIや集客導線の異常にAIが先に気づいてくれる
- 「来月の改善アクション」までAIに考えさせることも可能
ちなみに…
この仕組みはGAに限りません。
- ネットショップの売上レポート
- セミナーやイベントの参加者データ
- メルマガの開封率・クリック率レポート
など、メールで送られてくるレポート全般に応用可能です。
このフローは、個人でビジネスしている人が「もうレポートを読まなくてもいい」状態をつくる最初の一歩です。
📅 フロー④:予約受付の空き確認 → 自動返信 → 通知まで完結
用途:レンタル業や個別サービス系の「空き確認+返信+登録」を自動化
自動化の流れ:
- 顧客がフォームに希望日時を入力
- ZapierがGoogleカレンダーをチェック
- ChatGPTが「空いてます/埋まってます」返信を作成し、自動送信
- カレンダーに予定登録
- SlackやLINEで「受付完了通知」を受信
ワンポイント毒:
「空いてるか確認して、返信して、カレンダーに書く」
──はい、これ全部AIでできます。
人間がやってた頃が懐かしくなるくらいに。
実際、レンタル業や施術系、セッション業などでこういう流れを自分で回してる人、まだ多いです。
でも、ZapierとAIが組めば、人が判断するポイントすら消せる。
効率化って、“やらないで済む”のが本当の勝利です。
AI業務効率化は、ただ便利にするためじゃない。やらなくて済む人生を作るためにある。
次は、Zapierでは物足りない人向け──Room8でやっているCloud Run×AIの拡張構成をご紹介します。
Cloud Runでもっとやりたい人へ(Room8の実例紹介)

Zapierはすばらしい。誰でも使えるし、ノーコードの可能性を広げてくれた。
でも、できるのは「ZapierがOKした作業」まで。
それ以上やりたければ、こっちに来るしかない──そう、Cloud Runです。
Zapierの“限界”を超えたいとき、Cloud Runが登場する
Zapierは「連携可能なアプリ+Zapierが用意したアクション」にしか手を出せません。
つまり、「そのサービスのAPIにZapierが対応してない」時点で詰み。
Cloud Runは違います。
APIさえあれば、どんなサービスでも、どんな複雑なロジックでも、自分で自動化できます。
実際にRoom8では、Zapierを補助的に使いつつ、
本丸の業務フローはCloud Runでフル自動化しています。
🧾 Room8で動いている、Stripe × Cloud Run の構成例
こんなことをやっています:
- 入会フォーム送信(Googleフォーム)
- Cloud RunでWebhook受信
- Gemini APIに「契約者情報」を渡して契約書文面を生成
- Google Docs APIでテンプレに差し込み → PDF化
- Gmail APIで契約書を自動送信
- Stripe APIで入会金の単発請求を発行
- 決済完了をWebhookで受信 → 同じカードでサブスクを作成(開始日は翌月1日)
- 契約情報をGoogleスプレッドシートに記録
これ、Zapierでできると思いますか?
Zapierでやろうとすると:
- Stripeのカード情報を使い回せない
- サブスク開始日を「翌月1日」に設定できない
- Gemini APIは使えない
- 契約書文生成に柔軟性が持たせられない
- Webhookの条件分岐ができない
つまり、無理。完全に無理。
Cloud Runが必要な3つの理由
- “Zapierが知らないAPI”でも動かせる
→ たとえマイナーでも自作アプリでも、Cloud Runなら問題なし - 条件分岐・タイミング・記録処理などを“自分で設計できる”
→ 「翌月1日からサブスク開始して」とか、「決済が完了してから動作」みたいな制御が自在 - Webアプリとして公開もできる
→ 自社ポータル、自動生成フォーム、予約管理なども1つの環境で完結できる
つまり:
Zapierは“便利ノーコードツール”として最高だが限界がある!
Cloud Runは“現場で働けるAI付きロボット”です。
完全自動化を目指すと、Cloud Runにしかできない領域があります。
Room8では、「ZapierでいけるところはZapierで。限界を超えたい部分はCloud Runで。」という使い分けをしています。
次章では、この記事全体のまとめとして、
「AI × 自動化ハブ構成で得られる最大の成果」をお話しします。
まとめ:AIとZapierで「やらない選択肢」を増やそう
ここまで読んだあなたは、もうわかっているはずです。
ChatGPTで「すごい!」って言ってた時代は終わりました。
これからはAIを“使う”んじゃなく、“働かせる”時代です。
Zapierは、あなたの代わりに動く「連携の司令塔」。
ChatGPTやClaudeは、その中で黙々と仕事をする「超優秀な部下」。
そしてCloud Runは、必要なら「ゼロから会社ごと作るシステムエンジニア」。
僕たち個人事業主は、1人でなんでもやる必要がある。
でも、1人で全部抱える必要はない。
AIをチームに迎えて、Zapierで指示を飛ばして、
自分は「考えること」や「創ること」に集中すればいい。
いますぐ全部自動化しなくてもいい。
でも、「仕組みで減らす発想」を持てば、確実に未来は変わります。
僕はこれまで、Room8を運営しながらたくさんの業務をAIと自動化してきました。
その中で気づいたのは、人に頼らず“仕組みで解決できる力”こそが、個人の自由を守るということ。
AIは、すでに“未来の道具”じゃありません。
今すぐ使える“あなたの戦力”です。
やるべきことは、シンプルです。
「やらなくてもいいこと」を手放す準備をすること。
Room8では、こうした業務効率化・AI自動化の仕組みづくり支援も行っています。
もし「自分の業務も自動化できそうか?」と気になった方は、
ぜひ一度ご相談ください。
👉 https://www.room8.co.jp/contact
おまけに、この記事が少しでも役に立ったなら、
「まだAIに感動してる人」にそっとシェアしてあげてください。
彼らにも、“その先の世界”を見せてあげましょう。