GPT-4oとo3の違いとは?エージェント化が進む最新AIの使い分け完全ガイド【2025年版】

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!

最近は、名古屋・春日井を中心に「AIを使った業務効率化って、何から始めたらいいの?」という相談をよくいただくようになり、気づけば“AIコンサルタント”っぽいこともやっています。

そんな中で最近特に増えているのが、ChatGPTの「GPT-4o」と「o3」って何が違うの?どっちを使えばいいの?という質問。

無理もありません。
ChatGPTを使っていると、モデル選択欄に急に「o3」なんてのが現れて、「あれ、今まで使ってたGPT-4oと違うの?」ってなるんです。

このモデル名、正直ちょっと紛らわしい。
おまけに「GPT-4o=o3のエンジン」とか言われても、「じゃあ別に切り替える必要ないの?」って混乱しがち。

でも実は、このGPT-4oとo3は“できること”も“動き方”も違います。

この記事では、OpenAIの公式情報をもとに、「GPT-4oとo3の違い」「どんな使い分けが現場では効果的か?」を、Room8の現場感も交えてわかりやすく解説していきます。

僕自身、「AIに命令する時代」から「AIと目的を共有して動いてもらう時代」への変化をひしひしと感じているので、そのあたりも含めてお伝えします。

GPT-4oとは?いま主に使われているモデル

GPT-4oとは?いま主に使われているモデル

まずは、ChatGPTユーザーの多くがすでに使っている「GPT-4o」から説明しておきます。

このモデル、ざっくり言うと「高速でコスパも良い、マルチに活躍する優等生」です。

GPT-4oは、OpenAIが2024年にリリースしたマルチモーダル対応モデルで、以下のような特徴を持っています:

  • テキストだけでなく、画像・音声・動画など複数の情報を一緒に処理できる
  • 反応が早くて、会話のテンポが崩れにくい(これは使ってて体感するレベル)
  • 無料ユーザーでも利用可能(Pro版の方が機能は拡張されてる)

実際、ChatGPTを日常的に使っている人の多くは、知らないうちにこのGPT-4oを使っていたりします。

例えば僕のところにも、

  • 「議事録をAIで要約させたい」
  • 「ブログの構成をサッと考えてほしい」
  • 「商品画像に写ってるモノを説明してほしい」

といった相談が来るんですが、こういう“スピード重視&ライトなタスク”ならGPT-4oで十分なんですよね。

GPT-4oは、ユーザーが「これやって」と明示的に指示すれば、的確にこなしてくれます。まさに“言われたことは完璧にやるタイプの優等生”。

ただし逆に言えば、「自分で考えて行動する」タイプではない。
この辺が、次に出てくる“o3”との違いになります。

o3とは?“考えて動く”系の新モデル

o3とは?“考えて動く”系の新モデル

「また新しいの出たの?」って思った人へ

最近のGPT-4o、けっこう進化してましたよね。

「これやって」と言えばしっかり仕事をこなしてくれるのはもちろん、
「分け方いくつかありますけど、どれでいきますか?」とか、
「この項目だけ重複してるように見えますけど、まとめますか?」みたいに、
“提案してくれる系の動き”も増えてきたな、と僕も日々感じてました。

実際、「もうこれで十分じゃない?」って思ってたところに──
“o3”がしれっと登場してきたわけです。

o3は「さらに先に進んだヤツ」

o3は、OpenAIが2025年4月にリリースした新しいモデルで、
公式にはこう紹介されています:

o3:高度な推論を必要とする複雑なタスク(例:コーディング、数学、科学、視覚的分析)に最適なモデルです。
公式ヘルプより

ただこれ、さらっと書いてあるけど、中身はかなり革命的です。

“言われたことをやるAI”から“考えて動くAI”へ

GPT-4oが「優秀なアシスタント」なら、
o3は「目的から逆算して、自律的に実行してくれる“参謀”」。

たとえば「この事業計画、ざっくり分析してもらえる?」って頼んだら──

  • 必要ならWebで情報を探し、
  • データを見てPythonで検証し、
  • 結果をグラフにして整理し、
  • さらに画像も生成してレポート形式で出力。

…みたいな流れを、こっちが指示しなくても、勝手に連鎖的にやるんです。

GPT-4oでも「Web検索」「Python実行」「画像生成」みたいなツールは使えるけど、
それらを“どう組み合わせるか”を自分で判断して動くのがo3のすごさ

外部思考と検証を“切り分けて”処理する

さらにo3の面白い点は、「外部思考と検証」がちゃんと分かれてること。

  • Web検索で“最新の事実”を取得し、
  • 出典を明示して表示、
  • 必要に応じてPythonで“数値の整合性”を検証、
  • 結果を画像やグラフで可視化。

つまり、自分の“思いつき”じゃなく、証拠を取りにいくAIなんです。

間違った情報を言わないように、出典を明示したり、リアルタイムで調べたりする姿勢がある。
それって、もはや人間の“ちゃんとしてる人”より信用できる時もあります(笑)。

GPT-4oは“考えるキッカケ”をくれる、o3は“考えて動く”

なので、GPT-4oを「空気を読めるようになった超優秀な部下」とするなら、
o3は「戦略を読み、先回りして実行するプロマネ」。

AIにお願いしてたら、「考え方」まで変わって返ってくる──
そんな未来が、いよいよ現実に見えてきました。

GPT-4oとo3の違い【比較表つき】

見た目は似てる。でも中身は全然違う。

ChatGPTのモデル選択メニューに並ぶ「GPT-4o」と「o3」──
どっちも名前に “4” も “o” も入ってて、正直、初見じゃ違いが分かりにくい。

でも実際に使ってみると、
動き方も、考え方も、仕事の仕方もぜんぜん違う。

GPT-4oは、ユーザーの意図をくみ取って「こういう分け方もありますよ」と提案してくれる、
気の利く“超優秀なアシスタント”。

一方のo3は、「なるほど、目的はここですね」と勝手に理解して、
Web検索して、計算して、図にして、結論出して、
しかも全部“勝手にやる”。

それ、もう“参謀”じゃん。

GPT-4oが「聞き上手で賢い部下」なら、
o3は「空気読んで先に手を動かすチームリーダー」って感じ。

ぶっちゃけ、AIの使い方が“お願いする”から“相談される”に変わる瞬間が、ここにある。

GPT-4oとo3の違いをざっくり比較

特徴GPT-4oo3
モデルタイプ高性能マルチモーダル汎用モデル推論特化型LLM(ロジック重視)
ツールの使い方指示されれば使う自分で判断して勝手に使う
動きの特徴提案してくれる構成して実行する
得意な場面日常業務、要約、資料作成、対話複雑な分析、数式検証、事業構想の壁打ち
自律性中〜高激高(半分エージェント)
性格イメージ優秀な助手先回りする右腕/チームのブレーン
コスト感現実的な価格(Plusでも利用可)高コスト帯(APIも高額/使用上限もあり)

次のセクションでは、ビジネス現場で「どっちを使うと効果的か?」というリアルな使い分け例を紹介します。

AIの選び方を間違えると、

東大生にひたすら足し算させて『この子すごいですね!』って褒めてる親”みたいなことになります。
そりゃできるよ。でも、その使い方は…燃費悪すぎです(笑)

ビジネス活用での使い分け例

「結局どっちを使えばいいの?」問題

ここまで読んで、

「ふーん、GPT-4oは優秀な部下で、o3は参謀ね。で、どっちに何を頼めばいいのよ?」

ってなってる人、いると思うんですよね。

ということで、よくあるビジネスシーン別に、どっちのAIが向いてるかを整理してみました。

GPT-4oが向いてる場面(コスパとスピード重視)

シーンなぜGPT-4oが最適?
メール返信文の草案丁寧だけど早い。考えすぎずサクッと出すのに向いてる
ブログ構成のたたき台方向性を複数案で提案してくれる、テンポよく進む
SNS投稿文のドラフトノリが軽くて量産にも向いてる。コストも気にせず使える
画像の内容説明やテキスト抽出画像認識機能もあるけど軽めの用途なら4oで十分
会議の議事録要約文章整理が得意なので、要点抜き出し系は◎

👉 つまり、「そこまで深く考えなくていいやつ」は、GPT-4oの得意領域。

o3が力を発揮する場面(精度とロジック重視)

シーンなぜo3が最適?
数式や会計処理を含む資料のチェックPythonで検算してくれる、しかも自発的にやる
顧客の声の傾向分析長文データを読み込んで傾向を探るのが得意
プロジェクトの事業性評価外部情報を取りに行き、ロジックで構成して提案してくる
提案資料のレビューツッコミどころを見つけて「ここ矛盾してます」って言う
複数資料をまとめて比較・分析200Kトークンの文書読解能力が爆発する場面

👉 要するに、「ミスったらヤバいやつ」とか「人間でもめんどいロジック処理」はo3に任せた方がいい。

一番やっちゃダメなパターン

「なんとなく最新っぽいからo3使っとこう」

これが一番コスパ悪い。
さっきも言ったけど、東大生に足し算教えてドヤ顔してる状態です(笑)

AIは“どれを使うか”じゃなく、“何をさせたいか”で選ぶ時代になってきたんですよね。

o3は“エージェントAI”に一歩近づいた存在

そろそろ「お願いするAI」から「仕事任せるAI」へ

昔のAIは昨日も説明したけど、“こっちが全部説明しないと動けないヤツ”だった。

「このデータを要約して」
「この部分をグラフにして」
「この内容を画像で説明して」

──つまり、「1から10まで言わないと伝わらないタイプ」だったわけです。

でも、o3は違う。

指示じゃなく、目的に反応する

たとえば、「採用バナーを作って」って頼んだら──

  • トレンドを検索して
  • noteユーザーの属性を調べて
  • ターゲットに合うフォント・色・サイズ・コピーを設計し
  • インスタ用の画像まで生成する

ってとこまで、勝手にやってくる。

その過程で「このトーンだと硬すぎるかもしれませんね」って調整まで提案してくる。

え、もうAIがプロジェクト回してない?ってなるレベル。

つまり、「指示どおり作ってくれる」から、「設計してくれる」へ

o3は、目的から逆算して動ける。
必要ならWeb検索もPython実行もするし、
構成を自動で設計して、アウトプットを生成してくれる。

これはもう、半分エージェントAI。

“今のAIは賢くなった”っていうより、
AIがこっちの想像を越え始めた”って言った方が近いかもしれない。

でもね、まだ全幅の信頼はダメ。

  • 自信満々に間違ったことを言う時もあるし
  • 複雑すぎる意図は読み違えることもある
  • たまに「いや、それはちょっとやりすぎ」ってなる時もある

エージェントっぽいけど、まだAIは“神”じゃない。

なので、「期待しすぎないけど、武器として使いこなす」──
この姿勢が、いま一番ちょうどいい距離感です。

まとめ:AIはもう“道具”じゃない。“プレイヤー”だ。

「GPT-4oとo3、どっちが優れてるんですか?」ってよく聞かれます。

でもそれ、“ハサミとカッター、どっちが上ですか?”って聞いてるのと同じなんですよね。

切るものによって、使い分けろよと。

GPT-4oは、スピードと手軽さに優れた万能タイプ
ちょっとした文書作成や要約、SNS投稿なんかにはバッチリ。

一方、o3は考えて動くタイプ
資料を深く分析したり、提案を論理構成して返したり、
人間だったら「それ、外注案件です」って言われそうなことまで自分で組み立ててくる

でも勘違いしちゃいけない。

どんなに高性能なAIでも、
「使い方を間違えたら、無能になる」のが今の時代。

o3を使ってるのに、タイトル案だけ出させて満足してる人──
それ、東大生に九九教えて褒めてるのと同じですからね(笑)

AIは、もう“お願いする相手”じゃない。
“どう動いてもらうかを設計する相棒”です。

僕たちは、AIに“何を聞くか”じゃなく、
“どう使えば自分が進化できるか”を考えるフェーズに入ってるんだと思います。

ということで、「GPT-4oとo3どっちを使えばいいの?」という疑問には、
こう答えておきます。

「使いたいモデルじゃなくて、目的に最適なヤツを選べ。」

──これに尽きます。

ちなみにRoom8では、AIの使い分け相談とか、業務のどこにAIを組み込むかの壁打ちも受けてるので、「よし、そろそろ俺もAI使うか」って思ったら、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

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