こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
起業を考えている人や、これから何か新しいことを始めようとしている人の中には、「自分が本当にやりたいことは何か?」と悩む人が多いのではないでしょうか。
「本当の自分を見つけたい」「自分にしかできないことをやりたい」と思う気持ちは、とても大切です。ですが、「自分探し」と「起業」は似ているようで、決定的に異なるものです。
自分探しとは、多くの場合「答えを外に探す行為」です。例えば、「自分に合った仕事は何か?」を考え続けたり、「本当に好きなことが分からない」と悩んだりすることがこれにあたります。
一方、起業とは「行動しながら自分を作っていくプロセス」です。つまり、考え続けるのではなく、試しながら答えを見つけていくという考え方が重要になります。
実際、成功している起業家の多くは、最初から「完璧なビジネスプラン」や「絶対に成功するアイデア」を持っていたわけではありません。
例えば、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスも、最初から「世界最大のECサイトを作る」と決めていたわけではなく、「とりあえずオンラインで本を売ってみよう」と試したのが始まりでした。
また、スティーブ・ジョブズも、最初からAppleを世界的な企業にしようと考えていたわけではなく、試行錯誤しながらビジネスを進めていったのです。
このように、「本当にやりたいことを見つけてから起業する」のではなく、「とりあえず動きながら、自分に合ったものを見つけていく」ことが、結果的に成功につながるというのが、起業家の共通点です。
では、具体的にどんな人が起業に向いていて、どんな人が向いていないのでしょうか?
また、「自分探しをやめて、行動しながら成長するためにはどうすればいいのか?」
この記事では、データや実際の事例を交えながら解説していきます。
起業に向いていない人の特徴
起業に憧れを持つ人は多いですが、すべての人が起業に向いているわけではありません。
ここでは、起業がうまくいかない人や、そもそも起業には向いていないタイプの特徴を解説します。
(1) 「○○がないから無理」と考える人
「お金がないから起業できない」「スキルがないから無理」「人脈がないから失敗する」
このように「○○がないからできない」と考える人は、起業に向いていません。
なぜなら、成功する起業家は「今あるもので何ができるか?」を考えるからです。
実際、世界的に成功した起業家の多くは、最初から豊富な資金や人脈を持っていたわけではありません。
📌 事例:スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
ジョブズはAppleを創業したとき、資金も工場もありませんでした。
しかし、「今あるもの(技術・知識)」を活かしてパーソナルコンピュータを開発し、それを売る方法を模索しました。
結果として、Appleは世界的な企業へと成長しました。
📌 データ:ゼロからの起業の成功率
- 「Forbesの調査によると、世界の億万長者の70%以上はゼロから起業している。」
もし「○○がない」と考えてしまうなら、「今持っているリソースで何ができるか?」を考える視点が重要になります。
(2) 答えを探し続ける人
「本当にやりたいことが見つかったら起業しよう」
「自分に最適なビジネスが何なのか、もっと調べてから決めたい」
こういった考え方を持つ人は、起業を始めることができません。
なぜなら、ビジネスの最適解は、行動しながら見つけるものだからです。
📌 事例:ライト兄弟(飛行機の発明)
ライト兄弟は、最初から「完璧な飛行機の理論」があったわけではありません。
彼らは何百回もの試行錯誤を繰り返しながら、失敗をデータとして蓄積し、最終的に飛行を成功させました。
📌 データ:起業家のアイデアの変化
- 「Harvard Business Reviewの研究によると、グローバル企業の創業者の80%以上は、事業アイデアを試行錯誤しながら変更している。」
「最適なアイデアが見つかってから行動する」のではなく、「とりあえずやってみて、修正しながら進める」ことが、結果的に成功につながります。
(3) 完璧主義でリスクを取れない人
「もっと準備が整ってから始めたい」
「リスクを最小限に抑えて、確実に成功する方法を見つけたい」
このような完璧主義の人は、起業には向いていません。
なぜなら、起業には「100%成功する保証」はなく、最初から完璧な状態はありえないからです。
📌 事例:Googleのベータ版戦略
Googleは、多くのサービスを「未完成のベータ版」として公開し、ユーザーのフィードバックを得ながら改良していくスタイルを採用しています。
完璧を求めるのではなく、まずは市場に出し、修正しながら成長するのが成功のカギです。
📌 データ:リスクを取れる起業家の成功率
- 「CB Insightsの調査では、成功した起業家の70%以上が、最初の事業で完璧な計画を持っていなかったと回答している。」
まとめ
✅ 「○○がない」と考える人は、起業に向いていない。
✅ 「最適なアイデアを探し続ける人」は、行動を遅らせてしまう。
✅ 「完璧主義の人」は、リスクを取れず起業が進まない。
では、逆に「起業に向いている人」の特徴はどんなものなのか?
次のセクションでは、成功しやすい起業家の共通点を解説していきます。
起業に向いている人の特徴
前のセクションでは、起業に向いていない人の特徴を解説しました。
では、実際に起業して成功しやすい人には、どんな共通点があるのでしょうか?
ここでは、成功する起業家に共通する3つの特徴を紹介します。
「今あるもので何ができるか?」を考える人
成功する起業家は、「足りないもの」ではなく「今できること」にフォーカスします。
完璧な条件が揃うのを待つのではなく、限られたリソースで最大限の価値を生み出そうとするのが特徴です。
📌 事例:ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)
ジェフ・ベゾスは、Amazonを立ち上げた当初から「世界最大のECサイトを作る」と決めていたわけではありません。
彼が最初にやったことは、「オンラインで本を売る」というシンプルな事業でした。
それをテストしながら改善を重ね、最終的にAmazonは世界最大級のEC企業へと成長しました。
📌 データ:スタートアップの成長パターン
- 「アメリカのスタートアップの80%は、最初の3年以内にピボット(方向転換)を経験している(CB Insights)。」
👉 最初から完璧な事業を考えるのではなく、小さく始めて試しながら成長していくのが重要。
まず行動してみる人
成功する起業家は、考えるよりも先に動きます。
なぜなら、行動することでしか見えないものがあるからです。
📌 事例:トーマス・エジソン(発明家)
エジソンは電球を発明する前に、1,000回以上の試行錯誤を繰り返しました。
しかし、彼は「私は1,000回失敗したのではない。うまくいかない方法を1,000通り発見したのだ」と語っています。
「行動しながら学び、修正していく」ことが、成功への近道であるということを示しています。
📌 データ:行動と成功率の関係
- 「MITの研究によると、行動を起こした人の成功率は、アイデアを温め続けた人の5倍高い。」
👉 行動することで得られる情報や経験は、考えているだけでは手に入らない。まずは小さくてもいいから、動いてみることが大切。
成長のプロセスを楽しめる人
成功する起業家は、「結果」よりも「プロセス」を楽しめる人が多いです。
なぜなら、起業には試行錯誤や失敗がつきものだからです。
📌 事例:Googleのベータ版戦略
Googleは、サービスを「完璧な状態」にしてからリリースするのではなく、未完成のベータ版として公開し、ユーザーのフィードバックをもとに改良を重ねる戦略を採用しています。
このアプローチにより、より良いプロダクトを生み出し続けています。
📌 データ:成長型マインドセットの影響
- 「Stanfordの調査によると、成長型マインドセットを持つ起業家は、固定型マインドセットの起業家より2倍の確率で事業を拡大できる。」
👉 「最初から完璧にやろう」とするのではなく、「学びながら成長していこう」というスタンスが成功につながる。
まとめ
✅ 「今あるもので何ができるか?」を考えられる人が起業に向いている。
✅ 行動することで、初めて見えてくるチャンスがある。
✅ 成長のプロセスを楽しめる人は、試行錯誤を繰り返しながら成功する。
次のセクションでは、「自分探しをやめて、具体的にどう行動を始めればいいのか?」を解説します。
自分探しをやめて、行動を始めるためには?
ここまで、「自分探し」と「起業」の違いや、成功しやすい起業家の特徴について解説してきました。
では、「自分探しをやめて行動する」とは具体的にどういうことなのでしょうか?
ここでは、「今すぐ行動を始めるための3つのステップ」を紹介します。
「ないもの探し」ではなく「あるもの探し」をする
多くの人は「お金がない」「スキルがない」「人脈がない」と、ないものばかりに目を向けがちです。
しかし、成功する起業家は、「今あるリソースで何ができるか?」を考えます。
📌 事例:Airbnbの創業
Airbnbは、創業者のブライアン・チェスキーとジョー・ゲビアが「家賃を払うお金がない」という状況から始まりました。
彼らは、「自分たちの部屋を貸せば収入になるのでは?」と考え、今あるもの(部屋)を活かしてビジネスをスタートしました。
結果的に、Airbnbは世界中で利用されるプラットフォームへと成長しました。
📌 考え方を変えるポイント
- ❌ 「スキルがないから無理」 → 「今できることは何か?」
- ❌ 「お金がないからできない」 → 「お金をかけずに始められる方法は?」
- ❌ 「人脈がないと難しい」 → 「まず一人でもできることは?」
👉 「足りないもの」を数えるのではなく、「今あるもの」をどう活かすかを考えることが重要。
まずは小さく始める
「起業」と聞くと、大きなビジネスを立ち上げることを想像しがちですが、最初から大規模に始める必要はありません。
むしろ、小さくテストしながら進める方が、成功率は高いのです。
📌 事例:インスタグラムの誕生
インスタグラムは、最初から「世界中で使われるSNSを作る!」という大きな目標があったわけではありません。
創業者のケビン・シストロムは、「写真を簡単に投稿できるアプリを作ってみよう」という小さなアイデアからスタートしました。
リリース後、ユーザーの反応を見ながら改良を重ね、結果的に世界的なSNSへと成長しました。
📌 小さく始めるためのアイデア
- SNSで情報発信を始める(ブログやYouTubeもOK)
- 無料または低コストでサービスを提供してみる
- オンライン販売なら、在庫を持たずにできる方法を選ぶ(受注生産・アフィリエイトなど)
👉 「いきなり大きなビジネスを作る」のではなく、「小さく始めて試す」ことで、確実に前に進める。
結果が出るまで動き続ける
行動を始めたとしても、すぐに成果が出るとは限りません。
しかし、成功する起業家は、結果が出るまで試行錯誤を続けます。
📌 事例:ダイソン(掃除機の発明)
ジェームズ・ダイソンは、最初の掃除機を完成させるまでに5,127回もの試作品を作りました。
もし彼が「うまくいかないから諦めよう」と考えていたら、今のダイソン製品は存在しなかったでしょう。
成功は、一度の行動ではなく「改善を続けるプロセス」の中で生まれるのです。
📌 行動を続けるためのポイント
- 1回で成功するとは限らない。
- 失敗しても「何がダメだったのか?」を学び、次に活かす。
- 「やめるのではなく、変えていく」ことが重要。
👉 「ダメならやめる」ではなく、「改善しながら続ける」ことで、成功の確率はどんどん上がっていく。
まとめ
✅ 「ないもの探し」をやめて、「今あるもの」を活かす。
✅ 大きな目標を立てる前に、小さく始めて試す。
✅ 結果が出るまで動き続け、改善を繰り返す。
次のセクションでは、この記事の内容を総まとめし、「起業に向いている人・向いていない人」の違いを整理します。
まとめ
この記事では、「起業に向いている人」と「向いていない人」の違いについて解説しました。
ここで、もう一度重要なポイントを整理しておきます。
起業に向いていない人
❌ 「○○がないから無理」と考える人
→ お金・スキル・人脈がないことを理由に行動できない人は、起業のスタートを切れない。
❌ 「完璧なビジネスアイデアを見つけるまで動けない人」
→ 「自分に合う仕事を探す」のではなく、「行動しながら見つける」のが起業の本質。
❌ 「リスクを避け、準備を完璧にしたい人」
→ どんなに準備しても、起業には不確実性がつきもの。小さく始めて試行錯誤できる人が強い。
起業に向いている人
✅ 「今あるもので何ができるか?」を考えられる人
→ 足りないものではなく、「持っているリソースをどう活かすか?」を考えられるかが重要。
✅ まず行動してみる人
→ 完璧な準備を待つのではなく、「とりあえずやってみる」ことで学びながら前進できる。
✅ 成長のプロセスを楽しめる人
→ 起業は試行錯誤の連続。「失敗しても改善しながら進める」マインドが成功につながる。
自分探しをやめて、今できることを始めよう
- 「本当の自分を見つける」ことに時間を使うのではなく、行動しながら自分を作っていく。
- 「ないもの探し」をやめて、「今できること」に目を向ける。
- まずは小さく始め、試行錯誤しながら成長していく。
- 結果が出るまで動き続け、軌道修正を繰り返すことが成功のカギ。
👉 「本当の自分を探す」よりも、「まず行動してみること」こそが、起業成功への最短ルート!
Room8では、起業に必要な知識や考え方を提供し、ビジネスを成長させるための環境を整えています。
「起業を始めてみたい」「ビジネスのヒントがほしい」という方は、ぜひRoom8にお越しください!