ビジネス効率アップ!春日井AIセミナー【Part2】で学ぶ活用事例&7Rプロンプト

こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
前回の記事(【Part1】春日井AIセミナーの背景と実績紹介編)では、僕が「春日井AIセミナー」を企画することにした背景や、岩倉市商工会青年部で開催したAIセミナーの様子についてお話ししました。予想以上に前向きな反応をいただいたことで、僕自身も改めて「AIって、思った以上に身近に活用できるんだな」と実感したところです。

今回は、もう少し実践的な使い方に踏み込みたいと思っています。具体的には、ChatGPTなどのAIツールを実際の業務やマーケティングでどう活かせるのか、そしてそれをスムーズに行うための**「7Rプロンプト」**というフレームワークをご紹介します。
僕自身、日々の業務でいろいろ試しながら「これは使えるな!」と思ったものをまとめてみましたので、ぜひご自身のビジネスに当てはめるイメージを持ちながら読んでみてください。

それではさっそく、AI活用の具体的な事例から見ていきましょう!

AI活用事例の紹介

AI活用事例の紹介

AI活用と聞くと、つい「最先端の大企業だけが使うものでは?」という印象を持ちがちです。また、「とりあえず試してみたけれど、イマイチ使いこなしきれていない…」という声も少なくありません。実際、春日井市のような地方都市でビジネスを展開している中小企業では、まだまだ本格的に導入しているケースは少ないのが現状です。

しかし、実はAIツールは小規模事業者こそ便利に使える可能性が高いと僕は考えています。ここでは、どんなシーンで役立つのか、具体例を2つの視点からご紹介します。

ChatGPTを使った業務効率化

最近よく耳にする「ChatGPT」は、対話形式でアイデアや文章を生成してくれるAIツールです。僕自身、春日井のコワーキングスペースRoom8でいろいろ試してみたところ、以下のような業務に特に使いやすいと感じています。

  • メール・メッセージの下書き
    たとえば、お客様へのお知らせやクレーム対応の文面を整える際、ChatGPTに「こういう内容のメールを、丁寧な敬語で書いて」と指示するだけで、即座に叩き台を作ってくれます。少し編集を加えるだけで完成度の高いメールが作れるので、文章を書くのが苦手な方には特におすすめです。
  • 会議や打ち合わせ資料のサマリー作成
    長時間のミーティングの議事録やポイント整理にも使えます。録音やテキストを用意して、AIに「この内容を200文字でまとめて」と頼むと、ぐっとコンパクトな要約が返ってきます。
  • ブログ記事やSNS投稿のアイデア出し
    「春日井で地域密着型の店舗をやっているけど、SNSに何を書けばいいかわからない…」なんてときにも、ChatGPTにキーワードを伝えるだけで、「こんなトピックが考えられますよ」というリストを提示してくれます。

こうした使い方の共通点は、**「ゼロから考える時間を一気に減らしてくれる」**ということ。AIに丸投げするのではなく、あくまで“補助ツール”として使うのがポイントですね。

マーケティング・営業への応用

もう1つ、大きなインパクトを発揮しそうなのがマーケティングや営業活動での活用です。特に、個人事業主や小規模事業者にはありがたい機能がたくさんあります。

  • 顧客層に合わせたコピーライティング
    新製品を売り出すとき、ChatGPTに「20代女性に響くような、カジュアルなトーンで宣伝文を考えて」と頼めば、思いがけないフレーズが出てくることも。複数パターンを生成してもらい、A/Bテストにかけて反応を見比べるのも簡単です。
  • 営業メールやDMのテンプレート作成
    「取引先にアポを取るためのメール」「イベントの案内文」をいちいちイチから書くのは大変ですが、AIが提案してくれたテンプレートを少しカスタマイズするだけなら、ずっとラクですよね。
  • アイデア収集・市場調査
    まだまだ発展途上の分野とはいえ、ChatGPTに「今のトレンドは何か」「似たような事例を教えて」と聞けば、ざっくりした方向性がつかめることも。もちろん、最終的には自分で裏取りや検証が必要ですが、アイデアを練る初期段階で使う分には十分役立ちます。

こういった形で、AIが持つデータ処理や文章生成の強みをうまく活用できれば、ビジネスオーナー自身が本来の業務により集中できるようになるはずです。僕も、実際にSNS投稿や営業メールの初稿をAIに作らせて「こういう表現もあるのか!」と勉強させてもらうことがたびたびありますよ。

7Rプロンプトの基本と活用例

7Rプロンプトの基本と活用例

ここまで、ChatGPTなどのAIツールを使ってみると意外といろんなことができる、というお話をしてきました。ですが、「何となくAIに聞いてみたけど、あまり役立つ答えが返ってこなかった」というケースもよく耳にします。

実は、**AIに対して“どんな指示(プロンプト)を出すか”が結果の良し悪しを大きく左右するんです。そこで僕が愛用しているのが、「7Rプロンプト」**というフレームワークです。

7Rプロンプトとは?

「7Rプロンプト」は、AIに指示を出す際に押さえておきたい7つの要素を整理したもの。これを意識するだけで、「何をどう言えば、欲しい情報をより正確に引き出せるか」が見えてきます。7つのRとは以下のとおりです。

  1. Request(依頼)
    何をお願いしたいのかを明確にする
    <br>例)「今月のSNSキャンペーンを考えてほしい」「クレーム対応メールの文例を作成してほしい」
  2. Role(役割)
    AIをどんな専門家や立場で回答させたいか指定する
    例)「あなたはマーケティングの専門家として」「セールスコピーライターとしてアドバイスして」
  3. Regulation(形式)
    アウトプットの形式や文体を指定する
    例)「A4用紙1枚分に収まる程度」「箇条書きで」「カジュアルな口調で」
  4. Rule(ルール)
    守ってほしい表現の制限や条件を明示する
    例)「専門用語は極力噛み砕いて」「敬語は使わずにフランクに」「ネガティブな表現は避ける」
  5. Review & Refine(評価・改善)
    返ってきた回答を評価し、さらに修正指示を行う
    例)「もう少し短く」「ターゲット層を若年層に変えて」「数字データを盛り込んで」
  6. Reference(参照知識・例)
    AIに与える追加のデータや事例
    例)「弊社のホームページURLを参考にして」「過去の売上データを踏まえて企画を考えて」
  7. Run Scenario(実行シナリオ)
    仮の具体的な場面や状況を設定する
    例)「土日限定の集客イベントで、客層は主にファミリーを想定」「春日井市内の商店街でのキャンペーンを想定して」

活用例:クレーム対応メールを作る場合

例えば、お客様からクレームが入ったときの返信メールを作りたいとしましょう。
7Rに沿って指示を組み立てるなら、こんな感じになります。

  • Request(依頼)
    「お詫びと再発防止策を含めたクレーム対応メールの文例を作って」
  • Role(役割)
    「あなたはカスタマーサポートのプロとして回答してください」
  • Regulation(形式)
    「敬語を使用して、200文字程度で」
  • Rule(ルール)
    「専門用語は使わず、相手の気持ちを和らげる表現を重視する」
  • Review & Refine(評価・改善)
    (AIが出した案を見て)「もう少し具体的な再発防止策を入れてほしい」「謝罪の言葉を増やして」
  • Reference(参照知識・例)
    「過去にトラブルがあった場合の経緯がこちらです。(実際の履歴を要約してAIに提供する)」
  • Run Scenario(実行シナリオ)
    「相手は初めて取引するお客様で、商品が予定より2日遅れて届いたというクレームを想定」

こうすると、「何をどう書いてほしいか」がAIにしっかり伝わりやすいんですね。もちろん、返ってきた文章をそのままコピペするのではなく、自社の事情や文章スタイルに合わせて最終調整していくイメージです。

7Rを使うメリット

  • 無駄なやりとりが減る
    はじめから細かく指定することで、「やっぱりこうじゃない」とAIに何度も聞き直す手間が省けます。
  • 回答の質が格段に上がる
    AIは万能ではないので、与えられた指示があいまいだと「凡庸な回答」になりがち。7Rで明確に伝えることで、具体的で使いやすい提案を得やすくなります。
  • 自分が欲しい情報を再確認できる
    7Rを整理する過程で、「そもそも何がゴールだったっけ?」という目的やルールを自分自身もクリアにできます。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、ChatGPTをはじめとするAIツールの活用事例と、より具体的・的確な回答を引き出すための「7Rプロンプト」についてお話ししました。実際に業務の一部をAIに手伝ってもらうだけでも、文章の下書きやアイデア発想などの手間がぐっと減り、「もっと早く導入しておけばよかった!」という声が上がることもしばしばです。

特に、春日井市のような地方都市でビジネスを展開している中小企業や個人事業主の方は、限られたリソースをどうやりくりするかが大きな課題だと思います。AIを取り入れることで、人手不足や時間不足を補いながら、新しいアイデアにチャレンジする余裕を生み出すことができるかもしれません。

次回予告:導入費用やリスク、春日井AIセミナーの詳細

  • 導入コストはどのくらいかかる?
  • セキュリティや情報漏えいのリスクは?
  • 実際の春日井AIセミナーで体験できる内容は?

こんな疑問や不安を解消するため、【Part3】ではAIを導入するうえで気になる費用やリスク、そして春日井で企画しているAIセミナーの詳細について詳しくお伝えする予定です。「初期コストが高いんじゃないの?」と身構えてしまう方も多いと思いますが、無料でできる範囲から始める方法もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。次回の記事も、どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

コワーキングスペース 代表 鶴田 賢太

「AI系」起業アドバイザー 鶴田賢太です
春日井・名古屋で コワーキングスペース「Room8」 を運営しながら、起業家をサポートしています。

もともとは 簿記1級 から始まり、ITエンジニア、マーケティング、補助金、財務相談と、いろんな分野を経験してきました。でも、これからの時代は AI。今は 生成AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)を駆使して、起業を加速させる方法 を探求しています。

Webサイト制作は 100社以上、SEO対策も得意。補助金申請も 15回以上サポート してきました。けど、これからは AIをどう活用するかが、起業の成否を分ける 時代。Room8では、AI活用の相談も大歓迎です。

このブログでは、AI・IT・マーケ・補助金 など、起業に役立つ情報を発信していきます。AIを武器にしたい人、ぜひRoom8に遊びに来てください!