こんにちは、春日井コワーキングスペースRoom8オーナーの鶴田です!
前回の記事では、PDRサイクルの基本的な考え方について解説しました。「準備(Prep)」「実行(Do)」「振り返り(Review)」という3つのステップを回していくことで、着実な改善ができる――というのが基本的な考え方でしたね。
でも「わかった!じゃあ明日から始めよう!」と思っても、具体的にどう実践すればいいのか悩むところだと思います。実は僕も同じでした。
そこで今回は、僕たちが実際に取り組んでいるSEO戦略とブログ運営を例に、PDRサイクルの具体的な実践方法をお伝えしていきます。
PDRサイクルは、様々なビジネスシーンで活用できる汎用的な手法です。その中で今回、SEO戦略とブログ運営を例に選んだのには理由があります。
まず、アクセス数や検索順位、滞在時間など、数値で効果が見えやすいこと。次に、検索アルゴリズムの変更やユーザーニーズの変化など、継続的な改善が必要な分野であること。そして何より、多くの起業家にとって身近なテーマだということです。
実際、僕たちもコワーキングスペースの運営において、SEOとブログ運営を重要な戦略として位置づけています。「春日井 コワーキングスペース」というキーワードでの上位表示は確立できましたが、そこで満足せずに、より広い文脈でのWeb戦略を展開しているところです。
この記事では、そんな実践の中で見えてきたPDRサイクルの具体的な活用方法をお伝えしていきます。
では、まず具体的なSEO戦略での活用例から見ていきましょう。
PDRサイクルで改善するSEO戦略

PDRサイクルをSEO戦略に活用する具体例を見ていきましょう。特に「春日井 起業」というキーワードでの取り組みは、PDRサイクルの効果を実感できた良い例です。
具体的なReviewの方法
最初のReview(現状確認):
- 「春日井 コワーキングスペース」→1位
- 「春日井 レンタルオフィス」→1位
- 「春日井 起業」→80位付近
- 「春日井 AI」→これから注力予定
初期の段階では、起業に関する情報を特に戦略性を持たずに発信していました。その結果、「春日井 起業」は80位程度をキープ。その後、記事を増やしていくことで30〜50位を行き来するようになりました。
ここで重要なReviewのポイントがありました:
- 記事は増えているのに順位が伸び悩む
- バラバラに情報発信しているだけ
- 体系的なコンテンツになっていない
Prepで立てた新しい戦略
このReviewから、次のような改善策を計画しました:
- 情報の体系化
- 起業ガイドページの作成
- 関連記事を整理して集約
- 内部リンクの強化
- コンテンツの方向性
- 単なる情報の羅列ではなく
- ステップバイステップのガイド形式に
- 実践的な情報を体系的に提供
Doでの実践と結果
この計画に基づいて施策を実行したところ、「春日井 起業」のキーワードが5位まで上昇。バラバラだった情報を体系化することで、大きな改善を実現できました。
現在は、この経験を活かして「春日井 AI」という新しいキーワードにも挑戦を始めています。ここでも同じような試行錯誤を経ることになるでしょうが、「春日井 起業」での経験を活かしながら、PDRサイクルを回していく予定です。
次のReviewに向けて
今後のReviewでは以下の点に注目していきます:
- 新規キーワード(AI関連)の順位変動
- ガイドページへの流入状況
- 記事間の回遊率
- 実際の問い合わせにつながるかどうか
このように、PDRサイクルを回すことで、「とりあえず記事を書く」という段階から、「戦略的にコンテンツを作り込む」という段階へと進化させることができました。
では次に、このPDRサイクルをどのように毎日のブログ運営に活かしているのか、具体的に見ていきましょう。
ブログ運営でのPDRサイクル活用

SEO戦略の次は、より日常的な実践例として、毎日のブログ運営でのPDRサイクルの活用方法をご紹介します。
毎日のブログ運営とPDRサイクル
僕たちは現在、毎日ブログを更新しています。この「毎日ブログ」の取り組みは、まさにPDRサイクルの実践の場となっています。
Reviewのポイント:
- 記事のアクセス数
- 読者の反応(コメント、SNSでの反応)
- 執筆にかかった時間
- 記事の完成度
例えば、「PDRサイクル」についての前回の記事を書いた後のReviewでは:
- 基本的な解説は伝わった
- でも実践面での具体例が欲しい
という気づきがありました。そこで今回は実践編として、具体例を中心とした内容にしています。
執筆サイクルの改善
毎日の執筆サイクルでは、以下のようにPDRを回しています:
Review(前日の振り返り):
- 記事の反響はどうだったか
- 書きやすかった点、難しかった点
- 次回に活かせるポイント
Prep(準備):
- テーマの選定
- 必要な情報の収集
- 記事の構成検討
Do(執筆):
- 実際の記事作成
- 画像の準備
- 公開前のチェック
継続のためのポイント
毎日ブログを続けられている理由は、主に生成AIの効果的な活用にあります:
- アイデア展開のプロセス
- 気になるテーマについて生成AIに相談
- シリーズ化できるかどうかを検討
- 複数の切り口からのアプローチを探る
例えば今回のPDRサイクルの記事も、最初は「PDRサイクルについて書きたい」という漠然としたアイデアでした。それを生成AIと対話する中で:- 基礎知識編
- 実践編
- 他の手法との比較編
という3部作として展開できることが見えてきました。
- 執筆の基本ルール
- 「今日中に書く」という一点だけは決める
- あとは状況に応じて柔軟に対応
- 完璧を求めすぎない
- ネタのストック方法
- 日々の気づきはメモに残しておく
- 生成AIとの対話で記事の可能性を探る
- 一つのテーマから複数の記事展開を検討
このように、生成AIをパートナーとして活用することで、アイデアの発展や記事の構成が効率的に進められています。特に、一つのテーマを多角的に展開できるというのは、毎日の更新を続ける上で大きな助けになっています。
改善のサイクル
また、より大きな枠組みでも週単位、月単位でPDRサイクルを回しています:
週単位のReview:
- 記事のテーマバランス
- 読者からのフィードバック
- 次週の方向性の検討
月単位のReview:
- アクセス数の推移
- 人気記事の分析
- 長期的な方向性の確認
このように、日々の執筆活動においても、PDRサイクルは実践的なフレームワークとして機能しています。小さな改善の積み重ねが、結果として大きな成果につながっているのを実感しています。
では最後に、PDRサイクルを効果的に回すためのコツについて、まとめていきましょう。
PDRサイクルを効果的に回すコツ

ここまで、SEO戦略とブログ運営という具体例を通じて、PDRサイクルの実践方法を見てきました。それでは、これらの経験から見えてきた、PDRサイクルを効果的に回すためのコツをまとめていきましょう。
サイクルは最後まで回す
PDRサイクルで最も重要なのは、途中で止めないことです。
例えば、「春日井 起業」というキーワードでの取り組みを考えてみましょう。最初は80位付近をうろうろしていて、「これは違うかも」と思うことも何度かありました。でも、そこで諦めずにサイクルを回し続けたからこそ:
- 30〜50位での伸び悩みを発見
- その原因(情報が散らばっている)を特定
- 新しい対策(ガイドページの作成)を実行
- 5位までの上昇を達成
という成果につながりました。
途中で別のキーワードに切り替えていたら、この改善のチャンスは掴めなかったはずです。PDRサイクルの強みは、素早く回せることです。だからこそ、一つのサイクルはしっかりと完遂させ、そこから得られる学びを次に活かすことが大切なんです。
小さく始めて大きく育てる
PDRサイクルの実践で大切なのは、小さな範囲から始めることです。僕たちの場合:
- まずは「春日井 コワーキングスペース」という直接的なキーワードから始めて
- 次に「春日井 起業」という関連キーワードに展開し
- さらに「春日井 AI」という新しい領域へ
というように、段階的に範囲を広げていきました。
具体的な指標を持つ
「なんとなく良くなった」ではなく、具体的な数値で進捗を確認できることが重要です:
- 検索順位の変動(例:80位→5位)
- アクセス数の推移
- 記事の投稿数
このように、達成度を客観的に測れる指標があると、次の改善につなげやすくなります。
AIツールを味方につける
今やPDRサイクルを回す上で、生成AIは強力な味方になります:
- アイデアの展開
- 実施方法の検討
- 振り返りの視点提供
特に、一つのテーマを多角的に展開する際に、AIとの対話は非常に有効です。
完璧を求めすぎない
PDRサイクルの真髄は、完璧な計画を立てることではなく、実践と改善を繰り返すことにあります:
- まずは実行してみる
- 結果を見て軌道修正する
- 徐々に改善を重ねる
例えば、ブログ運営でも「毎日書く」という一点だけは決めて、あとは状況に応じて柔軟に対応しています。
次のサイクルにつなげる
各サイクルでの学びを、次のサイクルに活かすことが重要です:
- 「春日井 起業」での経験を「春日井 AI」に活かす
- ブログの各記事での気づきを次の記事に反映する
- 成功パターンを他の領域にも応用する
このように、PDRサイクルは単なる改善の繰り返しではなく、学びの積み重ねとして機能させることが大切です。
では最後に、これまでの内容をまとめ、次のステップについて考えていきましょう。
まとめ
ここまで、SEO戦略とブログ運営という具体的な事例を通じて、PDRサイクルの実践方法を見てきました。
実際の取り組みから見えてきた重要なポイントは:
- サイクルは最後まで回し切る
- 途中で方向転換せず、必ずReviewまで完遂する
- 「春日井 起業」が80位から5位に上がったように、継続は力になる
- たとえ望んだ結果が出なくても、そこから学べることがある
- PDRサイクルの強みを活かす
- 素早く回せることが最大の特徴
- 一つのサイクルの完遂が次の改善につながる
- 小さな改善の積み重ねが大きな成果を生む
- 生成AIも活用しながら実践する
- アイデアの展開や多角的な視点の獲得
- 一つのテーマから複数の展開を見出す
- PDRサイクルのように3部作で展開する
PDRサイクルは、決して難しい手法ではありません。大切なのは、小さく始めて、一つ一つのサイクルを確実に完遂すること。そして、その過程で得られた気づきを、次のサイクルに活かしていくことです。
「これは違うかも」と感じても、すぐに方向転換するのではなく、まずは現在のサイクルをしっかりと完遂させてみましょう。そこから得られる学びが、次の大きな改善のきっかけになるかもしれません。
次回は、PDRサイクルと他の改善手法(PDCAサイクルなど)を比較しながら、それぞれの特徴や使い分けについて詳しく見ていく予定です。
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皆さんも、ぜひご自身の業務や学習にPDRサイクルを取り入れてみてください。一つのサイクルを確実に回すところから、大きな改善が始まります。